第八回ワシントン条約締結国会議開催

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第八回ワシントン条約締結国会議開催

一九九二年(平成四年)三月二日~十三日まで、国立京都国際会議場に一〇八ヵ国の政府と、一五〇の民間団体が参加出席して第八回ワシントン条約締結国会議が開催された。
前回の第七回スイス(ローザンヌ)会議では、象牙の国際取引が一時禁止となり、業界の象牙の買いあさりに、やっきとなっていたのであるが、京都大会でも象牙問題は一時取引禁止の継続という結果になったのである。
象牙は今まで一キロ当たり三万円から七万円のものが最高十七、八万円の高値で取引されたのである。象牙の十五ミリ丸、六十ミリ丈が、最高級品で一本がメーカー出荷価格一万円という声を聞いたのが平成二年の十月頃であったと思われる。
自然保護団体の、動植物愛護の声が強まり、 世界的運動へと発展していった。象牙密猟等の画像が毎日のようにテレビの画面に流れ、新聞・雑誌等にも大きく報道されるようになると、消費者のなかに象牙印材使用への罪悪感情が心情的に高まり、象牙印材の購買力は急速に低下した。一本一万円した印材が現在四千円と三分の一以下の取引となった。それでもまだ需要と供給差はアンバランスである。
第八回ワシントン条約締結国会議の採決事項
(1) 新規の規制提案をする場合には、原産国との事前協議が必要である。
(2) 締結国会議は、生物種の生存を脅かさない範囲で行われる取引は、生物保護や地域の人々の発展にとって利益となりえることを認識する。
(3) 野生生物の商業取引がその種の保護に使われ、絶滅の危険を招かないなら商取引は有益である。
以上の通り決議が採決されたのである。二年後の会議ではたいへん明るい見通しが立ったと、会議に出席した日本の代表が談話を発表しているらしい。そこで通産省で考えられたのが、象牙取扱業者の登録制度である。

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